【F1感想】メキシコGP:フェルスタッペン圧巻の優勝!レッドブル・ワンツーはならず。

F1メキシコGP2018の感想は、レッドブルファンとしては涙を飲んでのフェルスタッペン優勝でした。公式的にはハミルトンのチャンピオン決定で大盛り上がりでしたが、レッドブルやトロロッソ勢には色々思うところのある結果になりましたね。

 

メキシコGP、フェルスタッペン圧巻の優勝!リカルドは不運続き

今回のメキシコGPは、レッドブルファンなら徹夜してでも見たいと思える予選結果でした。

レッドブルマシンの圧倒的な強さを生かして、リカルドがポールポジション、そしてフェルスタッペンが2位。

そこからのスタートで、レース終盤までレッドブル二台が上位を占領しますが・・・

後半リカルドがまさかのリタイヤ。最終的にフェルスタッペンが優勝となりました。

このレースでハミルトンのチャンピオンが決まり、会場はすっかりお祭りモードに。ベッテルはハミルトンを祝福しつつも、終始落ち込んだ様子で去ってしまいました。

トロロッソの2人は、ガスリーP10、ハートレーP14。

まずまずとはいえ、ガスリーが入賞したことは喜ばしいことです。

ハートレーは新しいエアロパーツを積んだとのことでしたが、なんだかいつもと変わらない結果に落ち着きましたね。

 

メキシコシティ、高所2000mという環境の難しさ

今回メキシコGPが開催される「エルマノス・ロドリゲス・サーキット」は、標高2000mのメキシコシティに位置しています。

地上と比べて空気が薄いため、F1マシンにとっても、普段と違ってさまざまな点で不調が出てきます。たとえば、「冷えにくい」「ダウンフォースが弱くなる(横滑りしやすくなる)」などなど。

そこで毎年力を発揮するのが、空力(空気の流れや力を制御すること)に強いレッドブルのマシン。

昨年はフェルスタッペンが2位と20秒近くの差をつけて、圧倒的な優勝を飾りました。

 

メキシコGPレース感想

今回も、メキシコGPの感想を時系列順に書いていきます。

 

予選:レッドブルワンツー、トロロッソP14-P15

F1メキシコGP2018:レッドブルのリカルドとフェルスタッペン

予選は、絶好調のレッドブルがワンツーという結果に。

リカルドが最後にタイムを計測する直前まで、マックスが最年少PP記録を更新か?!と騒がれていたわけですが、最後の最後でリカルドの方がタイムが上でした。

悔しがるフェルスタッペン。チームメイトを祝福するも、怒りで2位の札を跳ねとばすw

 


この後も、ずっとふてくされてましたw PPだと思って待ってたんでしょうねえ。(のちのインタビューでも眠れなかったと言ってました)

 

スタートは、レッドブル2台にハミルトンが流石の割り込み

レッドブルファンは決勝のスタートを楽しみに待っていたことでしょう。

(私もリアルタイムで待ってましたが、時間を2時からと間違えて起きてたため、耐えきれず寝てしまいました・・。早起きコースにすべきだった。)

決勝スタート1列目を、レッドブルの二台が独占。素晴らしい光景です。

 

とにかく、同士討ちだけはしないように・・と願ってました。レッドブルチームも、なによりそう願っていたでしょう(笑)(すごくしそうなので)

フェルスタッペンが完璧なスタートを見せ、チャンピオンのかかったハミルトンが、それ以上に素晴らしいスタートで2列目から食い込んできます。

 


1コーナー後の順位は、P1.VER、P2.HAM、P3.RIC、P4.BOT、P5.VET。(後ろは入れ替わり激しい)

ここでフェルスタッペンが前に出たことで、この後もずっとレースを引っ張っていくことになります。

 

アロンソ流れ弾でリタイア

スタートまもなく5/71周、アロンソが流れ弾に当たってまさかのリタイア・・・。

横でクラッシュしたインドのマシンの破片が飛んできて、アロンソのタイヤあたりにHIT。

普段は、混雑した場所で自らが暴れてクラッシュすることの多いアロンソですが、今回のは完全に貰い事故ですね。流れが悪いなあ。

アロンソの走りをもっと見たいF1ファンは多いと思うので、残りのレースに期待。

 

メルセデスのタイヤが不調

今回はめずらしく、終始メルセデスが苦しんでいました。その原因になったのがタイヤマネジメント。

マネジメントというよりは、高所でのマシン(エンジン?)のコントロールができず、タイヤの消耗が激しい状態になってしまっていたようです。

予選までにかなりのタイヤに手をつけてしまい、新品のタイヤがない状態。

 

なんと、HAMもBOTも新品がSS一セットしかないんです・・。

ハミルトン&ボッタスは予選で履いていたウルトラソフト(最も柔い)でスタートし、わずか12周でタイヤを履き替えます。

しかし履き替えたタイヤもused、この後も苦しむことに。

実はこの間もP1を走るマックス(新品のSSを2セット持ってる)はどんどんペースを上げ、ハミルトンとの差を10秒近くに開けてきています。

14/71周には、トップ3チームはほとんどが1度目のピットインを終えます。

 

メルセデス、タイヤがなくてピットイン先延ばし作戦

24/71周目、タイヤを変えて10周ちょいのハミルトンのタイヤに、もう筋が現れ始めます。

バーチャルセーフティカー(VSC)のタイミングに、ハミルトンが「タイヤ替えないの?」と聞くも、メルセデス側はもっと頑張れと。

このあたりでガスリーも2度目のタイヤ交換。(早くない?)

トップチーム以外は1stop作戦が多いですね。ガスリーは最初のUSは何かあったんでしょうか。

 

マックス、トップを爆走中。ベッテルが猛追

28/71周、マックスはすでにP2のハミルトンと11秒も差をつけています。ハミルトンはタイヤを変えても調子が上がらず、差は離れる一方。

その少し後方では、優勝しないともう後がないベッテルが、リカルドを後ろから狙います。

レッドブルのマシン力でコーナーを優位に逃げ切るも、周回遅れにひっかかってしまい、結局抜かれるリカルド・・。

ベッテルは意地で追い上げを見せ、39/71周でついにP3.HAMを抜いてP2に。

その前のP1.VERは15秒も先!

速いぞMAX!!

GO! MAX!!

 

ハミルトン「タイヤはもう死んでいる(ブチギレ)」

44/71周、ラジオで叫ぶハミルトン。

 

ハミルトン「タイヤもうだめじゃん!!(替えてくれよ)」
メルセデス「わかってる(頑張れ)」

 

そんなやりとりを繰り返しながらのらりくらりと続けていると、47/71周目、ついにハミルトンのマシンから煙が。ブレーキを踏めずコースを大きく外れてしまいます。

 

ハミルトン「タイヤはもう死んだ!!!」

 

ここでようやくハミルトンIN。同じくボッタスも横滑りしてIN。

メルセデス、珍しく2台とも切羽詰まってますね。メキシコシティの高度はそれだけ普段と違うんでしょう。

レッドブルのリカルドの無線に、「ハミルトン、タイヤがヘタレてキレてるぞ」と冷静に連絡入っていたのが面白かったですね。ドライバーは常に心理戦。

 

リカルド、まさかのリタイヤ

 

55/71周、中団グループでオコンvsガスリーがドンパチやってる中で、周回遅れとトップ集団が重なり始めます。

トラフィックがゴチャゴチャしている中、華麗に抜いていくフェルスタッペンと、ひっかかってるリカルド以下。

ガスリーがリカルドパイセンを先に行かせます。

リカルドも調子よく、ファステストタイムを出したり。

と思ったら、62/71周、煙を吹いていきなりリタイヤ・・・。(最多リタイア8回目;;)

エンジンの問題でしょうか。無理をしすぎて持たなかったのでしょうか。レッドブルファンとしては、2人揃って表彰台に乗れると思っていたのに、悲しすぎます。

 

焦るフェルスタッペン

リカルドのリタイヤを聞いて、焦るフェルスタッペン。

 

フェルスタッペン「僕のマシンは大丈夫なの?!出力下げるなら下げてよ(焦り声)」

 

残りはあと10数周、優勝は十分に見えてるから、とにかく走り切りたいマックス。

最後の数周、忍び寄るエンジンのオーバーヒート?やタイヤの消耗に怯えながらトップを走るフェルスタッペン。

P2.VETとの差は、10秒以上と十分あります。とにかく走りきれればOK、という状況で・・・

 

レッドブル「マックス、速すぎて消耗している。ファステストとか要らんから(ペースを落とせ)」
フェルスタッペン「じゃあ出力下げてくれよ!」
(※要約、意訳)

 

これ見ると、普段からトップでレースペースを完璧にコントロールしているハミルトンは、やっぱプロなんですね(笑)

マックスにゆっくり走るというのは難しいんでしょうか・・w

結果は、なんとかそのままマックスが優勝となりました。

 

ニコニコマックス、凹むベッテル、空気のライコネン

メキシコGPの最終結果はこちら。

  1. フェルスタッペン
  2. ベッテル
  3. ライコネン

(ポディウム外)4. ハミルトン(チャンピオン決定)

 

インタビューでは、やり遂げてニコニコのマックス。昨日はやっぱり眠れなかったそうでw(リカルドに負けて悔しかったんだろうなあ)

そして、2位は落ち込むベッテル・・・。

ハミルトンを祝福するも、空気が凍りついてるように感じたのは私だけではないはず。

 

 

ベッテルは年度のはじめに調子が良かっただけに、どんどん落ちていったのは釈然としないでしょうね。

来年もう一度チャレンジして欲しいです。そん時は、かならずマックスも争いに加わります!(と信じている)

優勝を決めたハミルトンには多くのカメラとインタビュアーが集まって、完全に主役でした。文句なしのチャンピオンですわ。誰が倒せるんだこれ。

3位のライコネンは、良くも悪くも普通すぎて(他が濃すぎた)印象があまりありませんw

トロロッソの2人は、ガスリーP10、ハートレーP14。
なんだかんだいって食い込んでくるガスリーは、やっぱり実力者だと思います。ハートレー、頑張って、頑張ってくれ・・(いなくならないでくれ)

 

お祭り(パーティー)の表彰台

今回の、授賞式後の表彰台の様子からどうぞ。

オランダ人の有名なDJが来ていたらしく、去年に引き続き今年もDJによるパーティーモードです。

優勝したマックスがステージに呼ばれ、パーティーの開始を宣言してました。

ライコネンが優勝でも、つきあってくれたのかな・・?w

授賞式は無難に終わってましたよ。まあ、一番盛り上がるはずのハミルトンが表彰台にいませんでしたからね・・。

 

次回はブラジルGP、残り後2戦!

次回のブラジルGPは、11/9(金) 22:00〜からです。

アメリカ大陸なので、また深夜ですね。次の決勝は深夜2時からなので、起きたままでいけそうです(次は間違わないぞ)

残すレースは、ブラジルとアブダビの2戦。

個人的には、ボッタスとリカルド、そしてハートレーに頑張って欲しい・・!

 

[dazn2]

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フェニックスA子

F1まんがクリエイター(アラフォー)。イラストと漫画を描くのが好きです。映画RUSHを見てF1を知り、そのまま沼にはまりました。スポーツは拳で殴り合いたいタイプなので硬派なドライバーを応援しがち。

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