【F1感想】イタリアGP、ライコネンvsメルセデス2人!結果はハミルトンに軍配
2018年F1イタリアGP、夏休み明け2戦目は高速サーキットのモンツァ。進化したフェラーリが圧倒する中で、優勝したのはまさかのハミルトン・・・ チームプレイが見事でした。
PPで出発したライコネンは、2位という涙の結果に。2位でもすごいんですけど、イタリアや日本の多くのライコネンファンはがっくりと肩を落としていました・・。
レースの振り返りと感想です。
このページの目次
イタリアGPはフェラーリの速さvsメルセデスのチームプレイ
今回のイタリアGPは、予選から決勝までの流れがドラマを産みました。
イタリアは、フェラーリのホーム。
予選ではポールポジションがフェラーリのライコネン、2位がベッテルという結果で、サーキットは大盛り上がり。
期待を背負って始まった決勝は、早々にベッテルがアクシデントで後方に下がり、残ったライコネンはメルセデスのタッグ(ハミルトン&ボッタス)と一人で戦う羽目に。
中盤まで奮闘していて、手に汗握るレース展開でしたが、最終的にはライコネンは2位に。
さまざまな議論を呼ぶ結果に
フェラーリは日本でも大変人気のあるチームなので、今回のレースについては、ネットではいろんなことが話題に上がっていましたね。
早々に後方に落ちてしまったベッテルの不甲斐なさや、その原因になったハミルトンへの怒り、ライコネンを抑えたボッタスへの賞賛とブーイング、そしてメルセデスvsフェラーリのチーム力の違い。
メルセデスのピットインフェイク(?)もブーイングがついてました。
地味なところで、エンジンが煙を吹いてリタイアになったリカルド&レッドブルチームについて、そしてコーナーでボッタスを突き飛ばすという問題を巻き起こしたフェルスタッペンも議論を起こしていました。
今回のレース流れを時系列順に振り返りつつ、感想を書いてみます。
会場が赤く湧いた予選Q3
Q3の結果をらくがき。
Q3では、終了時間ギリギリに、イラストの順番でトップチームの4人がスタート。
ボッタスが空気を切ったストリームの後ろに、ハミルトン、ベッテル、ライコネンの順番でくっついていきました。
結果は、前の車のストリームを活かした(前の数台を風除けにした)ライコネンが堂々のトップ。
高速サーキットはマシンパワーが効いてくるとは言いますが、これは戦略勝ちですよね。ただでさえ速いフェラーリにこの戦略は、イタリア観客席はめちゃめちゃ盛り上がってました。
イタリアGPの決勝レース振り返り
決勝レースを時系列で。今回はかなり面白かったんで、少し長いです!
途中にニュースも貼っているので、省略したい方はそれを見てもOK。
全世界が注目したスタート、ベッテルがTOPを離脱
予選の結果、P1ライコネン、P2ベッテル、P3ハミルトン、P4ボッタス の順番でスタート。
1列目に並ぶフェラーリをどうやって抜くか。ハミルトンは一晩考えるとインタビューに答えていましたが。
結果として、そのハミルトンがベッテルを弾き飛ばすという驚愕の結果に。この件は「レースインシデント」で処理され、どちらが悪いという判定はおりませんでした。
でも、イタリアのみなさんと日本のフェラーリファンは大激怒。
そして、後ろにつけていたフェルスタッペンはP3にUP。ボッタスはP4。
同時に後方でハートレーが接触してリタイアしてました。ハートレーは毎回こういうのに巻き込まれてる・・・やっぱり後方はキツイね。(エリクソンに当てられたようです)
ブレンドン・ハートレー 「レースを走りきりたかったのでとても悔しい」#F1jp | #F1 | #HondaF1 | #ToroRossoHonda | #ItalianGP 🇮🇹 https://t.co/9vcWIdl2oW
— F1-Gate.com (@F1Gate) 2018年9月2日
アロンソまたも終了
チームに辛辣なコメントをしたり、引退発表後は「やる気がない」と視聴者に批判されたり、予選ではマグヌッセンと早くもレースをし双方リタイヤと、周囲に喧嘩うりまくっているアロンソ(今年で引退決定)。
中盤でエンジンがおかしくなり、「同じ問題が起こった!!」と悲痛な叫びをあげながら引退。
4年もまともに戦えなければ、投げやりになるのもわからなくはないですが・・・ちょっと悲しい。
後方から追い上げるガスリー、リカルド、ベッテル
トップではライコネンvsハミルトンが火花を散らす一方で、後方はトップ3チームの2台(リカルド、ベッテル)と、次世代のトップチームシートを得たガスリーが熱い戦いを繰り広げてました。
その中でも熱かったのが、ガスリー前、リカルド後ろの戦い。
最近は優れたタイヤマネジメントなどのテクニックで、話題を呼んでるガスリー。来年からは、リカルドの代わりにレッドブルにINします。
一方で、レッドブルの離脱を表明して以来不調続きのリカルド。
ガスリーが先輩相手に防衛して粘ってましたが、結局リカルドが追い越して先に行きました。チームオーダーでしょうか?w
【悲報】ボッタスまたライコネンの抑え役
タイヤ交換のタイミングは、ライコネンが先にIN。その後P4の位置に戻る。
ハミルトンはP1で数週ステイアウトしてなんとかタイムを稼ごうと爆走。その後ピットインしてP3に戻りましたが、その結果トップ争いは次の順番に。
- ボッタス(ピットイン回数0:SS)
- ライコネン(ピットイン回数1:S)
- ハミルトン(ピットイン回数1:S)
ズルズルになったSSタイヤを履いたボッタス、ライコネンを抑えるために壁になって走り続ける。
その間にハミルトンがぐんぐん追いつき、ライコネンを挟み撃ちに。
これが決め手になって、最終的な結果があったと言うしかないでしょう;;
ライコネンファンは歯がゆい思いをし、ベッテルがいてくれたら・・・と思う原因になったシーンです。
リカルドのエンジン「スペックC」は煙吹いてリタイア
新しいパワーユニット(PU)で、スペックC(エンジンのモードみたいなもの)を使っていたリカルド、後半で煙を吹いてリタイア。
ルノーのPUを使う多くのチームは、信頼性に問題がある「スペックC」は使っておらず、今回これで賭けに出たリカルド。
リカルドが使った、ルノーのパワーユニットの「スペックC」について。
数日前のニュースですが・・・結果を知ってから読むと悲しいな。
ルノー”スペックC”パワーユニットは、モンツァで0.3秒の効果? https://t.co/XplTYvKwvl @MotorsportJPさんから
— フェニックスA子@F1観ようぜ (@phoenix_ako) 2018年9月3日
ニュースの中身をちょっと引用。
ルノーは現在”スペックB”のパワーユニット(PU)を使っている。同社はすでに”スペックC”のPUを完成させているが、まだ信頼性に懸念があるとし、実戦導入には至っていない。
しかし、レッドブルのダニエル・リカルドは、今週末にこのスペックCを投入する見込みだ。なぜなら、リカルドはこれまでにPUのトラブルに見舞われており、グリッド降格ペナルティと信頼性のリスクを受け入れつつ、新型のPU投入を決めたようだ。
これを見たマックス、
マックス「俺のエンジンは問題ないよね?!」
そう聞きたくなる気持ちもわかりますね・・・ フェルスタッペンのエンジンは大丈夫でした。スペックCじゃなかったんですね。
ライコネンのタイヤにブリスター(傷)が・・・
激しい攻防を繰り広げるトップ集団。ライコネンを抑え切ったボッタスがピットインすると、ライコネン⇨ハミルトン⇨フェルスタッペン⇨ボッタスの順番に。
しかしここで、ライコネンのソフトタイヤにブリスター(傷のようなもの)が・・・激しい争いをしたせいでしょう。
ライコネンを心配して、静まり返るイタリアの観客。
ハミルトンは後ろから、そんなライコネンのタイヤがへたって、仕留めるタイミングをじっと待っているようでした。
ボッタスvsフェルスタッペンの衝突
3番手のフェルスタッペンと、それを抜こうとしたP4のボッタスが衝突。
見た感じ、フェルスタッペンが悪そうに見えましたが・・・
LAP 43/53: 💥 Contact between Verstappen and Bottas at Turn 1 – stewards are investigating… #ItalianGP 🇮🇹 #F1 pic.twitter.com/zwe4hS98bu
— Formula 1 (@F1) 2018年9月2日
ブレーキングでラインを替えて、ボッタスを押し出したように見えます。結局、フェルスタッペンは5秒のペナルティを受けることに。
チームラジオでも「なんでじゃー!!」とブチギレてましたがw
マックス・フェルスタッペン、5秒加算ペナルティに不服#F1jp | #F1 | #MaxVerstappen | #RedBullRacing | #ItalianGP 🇮🇹 https://t.co/7ELZZwVfn3
— F1-Gate.com (@F1Gate) 2018年9月2日
3位でチェッカー切ったけど、結果は5位になっちゃいました。
最後までフェルスタッペンは後ろにいるボッタス(ペナルティの関係でフェルスタッペンよりも上位)との攻防を繰り広げていて、「余計なことせず全力で走れば、5秒のペナルティがあっても、タイム的に前のベッテルを狙えたかもしれない」という意見もありました。
この辺は、マックスの性格だなあとファン的には思います。。若造ですまされるうちに成長してくれ!(笑)
トップ集団にマックスみたいなのがいるからある意味面白くなるんですけど、まあ波乱引き起こしてることが多いですな。
45周ついにライコネン、ハミルトンに抜かれる
今回のレースで、最も盛り上がった(落胆した?)シーン。
45周目で、ついにハミルトンがライコネンを捉え、追い抜きました。がっくりする観衆、悲痛な声を上げるDAZNの実況解説陣・・・荒れるツイッター・・・
全53周のレースは、トップは順位を変えることなく(5秒ペナのマックスを除く)、そのままレースは終わりとなりました。
最終結果はハミルトン優勝、ライコネン2位。
最終結果です。
- ハミルトン
- ライコネン
- ボッタス
- ベッテル
- フェルスタッペン
ベッテルがここまで追い上げて来たのは健闘ですね。表彰台に登れなくて、惜しかった。
その表彰台では、ハミルトンとボッタスが大きなブーイングを食らっていました。
ボッタスへのブーイングは、サッカーなら賞賛だから!!!!w
— フェニックスA子@F1観ようぜ (@phoenix_ako) 2018年9月2日
イタリアの観衆を前に跳ねるハミルトン。
イタリアの真っ赤な観衆のブーイングに向かって、何度もジャンプキメてるハミルトンがまるでオンゲの舐めプみたいで良いと思いました。
— フェニックスA子@F1観ようぜ (@phoenix_ako) 2018年9月2日
ライコネンが、観客席から突き上げられたフラッグにサインしてあげてるのが印象的でした。
イタリアだしね。ファンサービスに忙しそうです。
今回はイタリアということで盛り上がったレースでした。
次回は「シンガポールGP」9/14金曜日 17:30〜から(DAZN放送時間)。
試合の見直しは、DAZNの「見逃し放送」から見れますよ。最近は1週間を待たずに消えたりするのですが、もうしばらくは見れるはずです・・。
[dazn2]