【F1感想】ベルギーGP、アロンソが吹っ飛ぶ大クラッシュとヘイローの有用性
F1、2018年ベルギーGP、夏休み明けのレースで各チームのマシンの状況が気になる中、1周目から大クラッシュが起こって多数がリタイヤ。
このベルギーGPに自信のあったライコネンや、最近調子のくずれていたリカルドのリベンジもならず・・・。
結果はベッテル、ハミルトン、フェルスタッペンが表彰台でした。
レースの情報やニュース、私が感じたことをまとめています。
このページの目次
2018年ベルギーGP、1周目からの大クラッシュ
今回は予選・結果の話やマシンの話をするよりも、1周目に起こった大クラッシュがまず話題になるでしょう。
- 後方からタイヤをロックさせたヒュルケンベルグがアロンソに突っ込む
- アロンソが吹っ飛んでマシンごとルクレールを踏み越える
- ヒュルケンベルグ・アロンソ・ルクレールが大破損のリタイヤ
- 巻き込まれたリカルド、ライコネンに突っ込む
- これとは関係ないところでボッタスがシロトキンに突っ込む
この事故で、結果的にヒュルケンベルグ/アロンソ/ルクレール/リカルド/ライコネンの合計5名がリタイヤに。
(リカルド、ライコネンは遅れてリタイヤ)
公式動画にも、この様子が上がっていますね。
Lap 1, Turn 1 – all the angles 😵#BelgianGP 🇧🇪 #F1 pic.twitter.com/mo3dGx5Zi0
— Formula 1 (@F1) 2018年8月26日
踏まれているルクレールが無事だったのが、とにかく良かった・・・。
HALO(ヘイロー)は必要なものと認められる
Lap 44/44: Just look at the damage 👀#BelgianGP 🇧🇪 #F1 pic.twitter.com/SGBRneyLJD
— Formula 1 (@F1) 2018年8月26日
この事件で、ダサいと評判の悪かったHALOの存在が、確実に必要なものと認められることになりました。
ルクレールのマシン、見てくださいこのダメージ。上にアロンソの車が吹っ飛んでぶつかってきたのに、これですんだのは奇跡です。
美しいベルギーと高低差の激しいSPAサーキット
さて、サーキットの話に戻りますが、今回のベルギーGPはすごく高低差のあるサーキットなんですね。
サーキット名は「シルキュイ・ド・スパ=フランコルシャン(Circuit de Spa-Francorchamps)」と言うらしいです。
ベルギーのSPA(地名)は、ドイツ寄りの森にあるんですね。
美しい夏空と緑の森がすごく綺麗で、こんなとこなら一度いってみたいなあ。隣国のドイツの森ならいったことがありますが、こういう感じの深い森は好きです。
オールージュ(Eau Louge):下り坂の終点カーブ
高低差のあるサーキットですが、下り坂の終点がカーブになっていて、そこをオールージュというそう。
今回はサーキットの話題が多いグランプリだと思っていましたが、確かにこれは面白いコースですね。
中継で見ていても、急な登り坂や下り坂になっているのが、見てわかります。F1ファンにも人気のようで、観客が歩ける時間になると、坂の傾斜の様子が盛んにツイッターにアップされていました。
フェルスタッペンの素晴らしいオーバーテイク2連発
今回のベルギーGPでは、予選に雨が降った関係で3番スタートがペレス、4番スタートがオコンという、フォースインディアの2台が大健闘なスタートでした。
マックスはその後ろについて、レース中に二台とも追い抜いたのですが、これがなかなかカッコよかった。
ツイッターでも「マックスにしてはスマートなオーバーテイク」と言われてましたね(笑)
フェルスタッペンが追い抜くたびに盛り上がる、オランダのみなさん(フェルスタッペン応援団)。
レッドブル公式ツイッターではこんな映像も作られていました。面白いので貼っときます。
Max takes P3 in front of a sea of orange at the #BelgianGP 🧡🙌 His best result at Spa in #F1 to date! 💪 pic.twitter.com/HBiW8JQxhb
— Red Bull Racing (@redbullracing) 2018年8月26日
毎回思うのですが、オレンジ軍団のみなさんはどうやって席をとっているんでしょうね?
日本には「ホンダ応援席」という特別なシートがあるけど、フェスルタッペン応援席があるんでしょうかw
今回のベルギーGPはフェルスタッペンのお母さんのホームということで、マックス自体もこの国でカートをやっていたという経歴があるようですが。
毎回オレンジ軍団がいるところを見ると、旅行会社かどこかが、まとめてチケットを取っているのかもしれませんね。
今回の面白ラジオ
今回のラジオで面白かったところをいくつか。
- エリクソンラジオ「ボッタスについていってガスリー抜こうぜ」改札の不正通過みたいなことを言う⇨無理でした
- リカルド「これで精一杯!」今回は不調だったリカルド。電撃移籍発表して、チームからいじめられてないかな・・・ネジ1個抜かれてるとか・・;;
- トップ集団(ハミとベッテル)に追いつけないフェルスタッペン「雨は降らないの?」「降らないね」
- ボッタスに追われて尻に火がついたペレス「僕は今全力でやってるよ!フー!」
途中でリタイアしていったライコネンとリカルドは、ちょっと深刻な感じだったので笑えるところはありませんでした・・。
深刻といえば、これまでリタイアか完走がやっとのバンドーンが、「全レースで最下位」であることついて、チームとやり合っていたようです。
マクラーレン:バンドーンが全セッションで最下位 / F1ベルギーGP#F1jp | #F1 | #McLaren | #StoffelVandoorne | #BelgianGP 🇧🇪https://t.co/R6Dd0gmfOk
— F1-Gate.com (@F1Gate) 2018年8月27日
マクラーレン勢はちょっと厳しいですね今年は。マクラーレンやウィリアムズ、そしてチーム再建中のフォースインディアでは、来年のシート問題が白熱してそうです。
ドライバーのメンタルコントロールも戦略の一つ
DAZNの解説で語られていたのですが、チームラジオでドライバーを励ますことも、レース戦略の一つなのだとか。
今回はペレスが4位、ボッタスが5位で順位争いをしていたところに、ペレスに対してチームから「ボッタスとまだ同じタイムだよ!(まだ逃げ切れてるよ!)」という励ましの声が。
その先の3位を走るマックスとは、30秒以上のタイム差が開いていたのですが、そんなボッタスに対しても「ペレスを抜けばまだ(表彰台の)チャンスはあるよ!」というラジオも聞こえてきました。
こうやって、ドライバーに声をかけて奮い立たせることや、必要であればタイム差を言わないことも、チームラジオの必要な戦略なんだそう。
終盤は硬直した展開。ドライバーは自分との戦い
開始早々大クラッシュと、そのリカバリでばたばたしていたレースでしたが、そのせいでトップ集団(ベッテル、ハミルトン)と、その後ろのフェルスタッペン、さらにその後ろの中団勢の差が大きく開いてしまうことに。
終盤は、どこもドライバー間が長く、追い抜ける可能性もなく少し退屈なレースでした。
結局そのまま、
- ベッテル
- ハミルトン
- フェルスタッペン
が表彰台へ。おめでとう!
しかも、このトップ3人、全然中継に映りませんでしたね。ただひたすら自分との戦いで走っていたようでした。
今回のベルギーGPのSPAサーキットは、高低差の加速のせいで、体にかかるGがきつくてドライバー息をするタイミングも難しいんだとか・・・。
レースの成績は、つづいてフォースインディア大貢献。5位ペレス、6位オコン!
続いてハース、7位グロージャン、8位マグヌッセン。
来年のスター(予定)ガスリーが9位!エリクソン10位!
ハートレーとバンドーンは、とにかく走り切れただけでよしとしよう!
ツイッターでお絵かき企画があったので書いたツイートをついでに貼っときます。
ネタ画像にした表彰台3人
Congratulations 🎊
マックスは多分こういうの慣れてる(レッドブルだから)#f1 #f1jp #BelgianGP #F1版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負 pic.twitter.com/VziC6Gzqsp— フェニックスA子@F1観ようぜ (@phoenix_ako) 2018年8月27日
フェラーリのマシンがだんだん速くなってる
ベルギーGPのSPAサーキットは、高低差が強くマシンパワーが効いてくるサーキットだったようです。
そんな中で、抜群の速さをみせたベッテルのマシン。
チェッカー後のインタビューで、ハミルトン(とマックス)がしきりにベッテルのマシンを眺めていたのが印象的でした。
フェラーリを見るハミルトン「なんでベッテルのくるまは速いんや・・なんでや・・」
フェラーリを見るフェルスタッペン「なんでや・・」
ベッテル「タラッタッタッタ〜♪」
インタビューでは、ハミルトンが「(ベッテルの)車になんかトリックがあるんじゃないかと!」と答えていましたね。
【おまけ】フェルスタッペンのオランダ語講座
こちらは、DAZNの解説で少し話題になっていた、「レッドブル公式動画、マックス君によるオランダ語講座」です。
ひたすら、リカルドとガスリーが笑っている動画(笑)
ICYMI: Max will have you speaking fluent Dutch in no time 😉🇳🇱 #BelgianGP #RedBullFamily pic.twitter.com/DlkzROwBl0
— Red Bull Racing (@redbullracing) 2018年8月26日
レッドブルはこういうファンサービス、めっちゃやりますよね!
来年はここからリカルドが抜けてしまうのが、ほんと寂しいです・・・。(リカルドには向いてたので)
次回はイタリアGP モンツァ・サーキット
次回のレースは、イタリアGP、モンツァ・サーキットです。
2018年9月2〜4日開催。
いよいよ、鈴鹿GPも近づいてきましたね!
現地へ観に行くチャンスはまだありますよ!
https://f1miyouze.com/f1/f1japangp-kansen-guide1/
[dazn2]